新型コロナワクチンの接種後に健康被害を受けた場合、国の「予防接種健康被害救済制度」に基づき医療費や障害年金などの給付を受けることができます。
この記事では、予防接種健康被害救済制度における「障害年金」の仕組みや、直近の審査・認定状況について分かりやすく解説します。
1. 予防接種健康被害救済制度の障害年金とは?
健康被害救済制度の給付は「予防接種法第15条」に基づくものであり、通常の日本年金機構が実施する障害年金とは異なる制度です。
📌 申請先と手続き
救済制度における障害年金の請求は、健康被害を受けたご本人やそのご家族が、予防接種を受けた当時、住民票を登録していた市町村の窓口を通じて行います。
📌 通常の障害年金との違い(65歳以上の扱いなど)
年齢制限の違い: 通常の年金機構の障害年金には「65歳以上の事後重症請求ができない」というルールがありますが、救済制度の障害年金にはこの制限がありません。
併給の調整: ただし、通常の障害年金と救済制度の障害年金を両方受給する場合、救済制度側の給付額が一部調整(減額)される仕組みとなっています。
2. 直近の審査・認定状況(2026年10月公表)
令和8年(2026年)10月16日に公表された「疾病・障害認定審査会(感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第一部会)」の障害年金審議結果によると、これまでの状況は以下の通りです。
累計受理件数: 1,183件
認定件数: 229件
否認件数: 685件
保留件数: 4件
💡 主な否認理由について
否認されたケースにおける理由は主に4つに分かれており、最も多かったのは「1. 予防接種と疾病等との因果関係について否定する論拠がある」という理由でした。
【参考:主な否認理由】
1 予防接種と疾病等との因果関係について否定する論拠がある。
2 疾病の程度は、通常起こりうる副反応の範囲内である。
3 政令に定められる障害の状態に相当しない。
4 因果関係について判断するための資料が不足しており、医学的判断が不可能である。
3. 2025年予防接収健康被害救済制度における新型コロナワクチン接種者の救済状況
障害認定に関する傾向は以下のようになっています。
症状・症例の傾向: 報告された症例の中で最も多かったのは「アナフィラキシーショック」で、次いで「発熱」「急性心筋炎・心膜炎」の順となっています。
※予防接種健康被害救済制度の予防接種はコロナワクチンに限らず、予防接種法に基づくワクチンになります。




